ZOZOで印象に残った選手3人〜ドライバー編〜
ひたすら遠くに飛ばし、次の1打を短い番手でチャンスメイクする選手に対し、タイガーのドライバーショットは軽やかで、徹底的にトラブルを避けているようにみえた。
多少の距離が残っても、切れ味抜群のアイアンショットと、どこからでも入るパッティングによってバーディーを量産。タイガーほどセーフティーに、かつ効率よくスコアを稼ぐ選手は他にいなかった。だから優勝できるんだろうけど。
またタイガーがティーグラウンドに立つと空気が締まるので、そういったオーラも含めてやはりあのタイガー・ウッズなんだと実感した。
ババ・ワトソン
ティーグラウンドの左端にティーアップしたと思ったら、右隣のホールを向いてアドレス。一体どこ向いてるんだ・・・と思うほどの超オープンスタンス。その方向のままに中弾道で放たれたボールは、途中から左に急激に方向転換してフェアウェイに。度肝を抜かれるとはまさにこのこと。
飛距離ももちろん凄いけれども、常識にとらわれず、周囲に流されずプレーする姿がかっこいい。
ローリー・マキロイ
ドライバーといえばやっぱりマキロイ。ババ・ワトソンとは対象的に、飛球線後方から定規で直線が引けるほどのストレートドロー。弾道も他の飛ばし屋と比べても1段階高く、パワプロで言う弾道4。初速も速すぎて、真後ろからでもボールを目で追えない時があった。
意外だったのが、ババほどではないがマキロイも結構なオープンスタンスだったこと。動画だと肩のラインをスクエアに見がちなので、実際に試合を観に行って、自分の目で確認することが大事だと思った。
最後に
アプローチ、パター編も書こうかと思ったけれど、全員当たり前のようにめちゃくちゃ上手く選べないのでやめた。
320ヤードも飛んでいくボールを初めて見たときは衝撃を受けた。しかし、慣れとは怖いもので最終日にはボールがそれぐらい飛ぶのは当たり前だと思うようになっていた。その感覚が残っていたために、後日練習場でドライバーを打っても計測器には230ヤードほどしか表示されず、本気で故障かと思った。
練習もせず試合をみるだけで距離が100ヤードも伸びるわけがないんだけれども、そう錯覚させてくれるだけの夢を見せてもらえた大会だった。